とうのブログ

おじさんの広く浅い趣味と日常

東北紀行 山形県鶴岡市

とう

2025年の夏休み。

生まれ故郷の秋田まで長い旅をして来ました。

初日は山形県鶴岡市を拠点に散策開始です。


加茂水族館が混んでいたので今回はパス。

酒田市まで足を延ばし、日和山公園に立ち寄ってみました。


明治28年(1895年)宮野浦に初めて建てられた洋式の木造六角灯台を移設したもの

現存する最古の木造灯台らしいです


同公園内の池に浮かぶ千石船(北前船)

スケールは1/2


漁師飯 番屋 のお刺身定食

とても美味しかった!



お次は鶴岡市に戻り出羽三山神社へ。

最初は有料道路で山頂まで車で行き、サクッと参拝して帰ってくるつもりでしたが、途中麓に"随神門"という表示を発見。

駐車場に車を停めて調べてみたところ、やはり随神門から石段を登って羽黒山山頂まで行けるとのこと。

ジーンズに綿のTシャツにスニーカーという出で立ちでしたが、ここは迷わずチャレンジすることにしました!


駐車場から歩く途中には宿坊がありました


随神門


いきなりの下り…

これは戻って来た最後に登り返しがあることを意味する


滝をバックにした秡川神社

参道には他にも沢山の神社がありました


石段が延々と続く参道


爺スギ


国宝の五重塔 600年前に再建されたもの


火石


参道には様々なピッチの石段が混雑している

ここは奥行きが短か過ぎて非常に歩きにくかった


二ノ坂茶屋 JR東日本のCMでも有名


私は限定メニュー、ミックスベリーのかき氷にしました

お餅が名物のようです


庄内の風景を見ながらいただきます

何たる贅沢!


シロップも自家製 めちゃくちゃ美味でした


最後尾について行ってみたら良い感じだった!

やはり知らず知らずのうちにオーバーペースに

なってしまっていたようだ



1本だけ日が当たり、神々しく輝く杉があった


長い長い石段 遂に登り切りました


石段は2446段あり、神社としては日本最長を誇るそうです。

以前社員旅行で訪れた香川県の金刀比羅神社より1000段以上多いではないですか!

駐車場に戻った時には汗でびしょびしょでした…


三神合祭殿

羽黒山 月山 湯殿山 三社が祀られている




不運が続く娘に厄祓いの御守りを購入


下山後は鶴岡の町で肉中華をいただきました

さっぱりしていて美味しかった!

雨の秋田駒ケ岳

とう



8月11日。

天気予報は限りなくグレーでしたが後半になるにつれ天気は回復傾向ということだったので、取り敢えず秋田駒ケ岳の八合目まで行ってみて、そこで判断しようということにしました。

せっかく来たし、山の日だし。



アルパこまくさで始発(6:01)のバスに乗車。

駐車場には何台も車が停まっていましたが、バスに乗ったのは同年代位のおじさん2人…

皆様子見という感じなのでしょう。



八合目到着時も結構な雨、というか土砂降り。

山小屋の中でおじさん3人でわちゃわちゃと1時間ほど過ごし、かなり小降りになった状態で登山開始です。


今回は片倉岳〜男女岳〜男岳へと進み、そこから下って馬場の小路(通称ムーミン谷)へ。

その後は大焼砂〜横岳へと登り八合目まで戻ってくるコースとなります。


植生を守るため、入山前に靴底を洗う場所

ここから山に入ります


ある程度登るまでは笹に囲まれた登りが続きます。

雨とガスで眺望は無く、道も水が川のようにざんざん流れていますが、初っ端から様々な植物が姿を見せてくれたのでさほど苦になりません。


ノリウツギ

ミヤマトウキ

オニアザミ

アカモノ

火山らしい雰囲気が漂っています

先ずは阿弥陀池へ

山道が流れる水で川のようなっていました

ヒヨドリバナ

これもヒヨドリバナ

ノコンギク

これもノコンギク?



片倉岳はガスで眺望ゼロ。

この辺りから、少し雨が小降りになりました。


ハクサンボウフウ?

シロバナハクサンシャジン

ヤマハハコ

笹の隙間を歩いて行く感じ

ようやく視界が開ける

奥に見えるのは秋田最高峰の男女岳(おなめだけ)


やがて木道が始まり、阿弥陀池へ。

ガスは薄くなったり、元に戻ったりの繰り返し。

確かに晴れていれば辺りは絶景なのでしょうが、ガスに包まれ寂寥感が漂う景色というのも嫌いではありません。


ここで雨が一度止む


長い木道の先に阿弥陀池と避難小屋が見えてきたあたりの風景は深く心に刻みつけられました。


シロバナトウウチソウ

天気の影響か、ワイエスの絵のよう

立派な阿弥陀池避難小屋 トイレもあります


避難小屋をぐるっと見学した後は、すぐ横にある男女岳(おなめだけ)へ。

このあたりから後発で登ってきた方々が少しずつ増えてきます。


秋田駒ケ岳の山道は、全体的に黒くてサクサクした

火山礫が混じっているので、とても滑りやすい

ちょっと巨大な円墳にも見える

ヒヨドリバナ

男女岳山頂到着!


男女岳も山々の眺望はほぼゼロでしたが、見下ろした阿弥陀池周辺の景色はとても素敵でした。



次は阿弥陀池入り口の方まで戻り男岳へ。

大きい岩が転がる中々の急登です。


再び周回はガスに包まれる


何とか尾根に出ましたが、これまでに経験したことがない、とんがってる山の先をっぽを歩いているような感覚を覚えます。



恐らく左右共にかなり切り立っているのでしょうが、幸い更に厚さを増したガスにより、眺望はゼロ!

私にとっては良かったのかも。


ミヤマホツツジ

男岳山頂に無事到着! 

しかし、そこからの下りが、今回一番大変でした。


ムーミン谷は秋田駒ケ岳の火口原なので、斜面にも平面にも大きな岩がゴロゴロ転がっています。

しかしながら道を囲む植物の丈が余裕で1m以上ある為、足元が余り見えない。

よって、足を運ぶのに大変気をつかなくてはなりません。

かなり慎重に歩いたつもりですが、それでも何回かコケそうになりました。


ミヤマキンポウゲ

エゾツツジ?

オニシモツケ?


ムーミン谷到着!

しかし周囲は全く見えず…

シロバナトウウチソウ

イワオトギリ


ミヤマリンドウ

ミヤマアキノキリンソウ

コバギボウシ?


ようやく木道ゾーンに辿り着きましたが、ガスのおかげで特徴的な地形も余り見えない状況。


ヤマブキショウマ


かたがり泉水の辺りで雨が完全に止み青空が…

ガスも少し晴れて来たため、何と諦めていたムーミン谷が全貌を現してくれました!

思わず近くにいたお姉さんたちと喜びを分かち合い、これまでの苦労について語り合いながら、しばらく一緒に歩かせていただきました。

*実は秋田駒ケ岳に於ける熊の出現が一番多いのが、このムーミン谷から大焼砂に至るエリアらしく、3人で話しながら通過というのはGOODな行いだったと思います。


ミヤマカラマツ

ギボウシ?




エゾシオガマ




気さくなお姉さん2人 お話できて嬉しかった!

大焼砂を目指して再び登ります


一見穏やかな山容ながら、火山灰でずるずると滑る大焼砂の斜面は地味にキツい。

大学時代の海での夏合宿を思い出しました。


ハクサンシャジン


オオヤマソバ

コマクサ



ミヤマダイコンソウ


ミヤマアキノキリンソウ




ウメバチソウ


横岳到着!



焼森到着!

八合目を目指し降りて行きます

イワブクロ

再び雨足が強くなって来た…


横岳から後は八合目まで下りということで、心の中では安心していましたが、落差が激しい箇所や半分藪になっている箇所、ほとんど川になっている箇所が続き、決して楽な道のりでは有りませんでした…

反面、山小屋に無事たどり着いた際は、これまでに無い達成感につつまれましたが!


意外に過酷な下山路

矢印が指している先は…

ほぼ川のような状態に…


ほぼ藪漕ぎ

ようやく、ようやく降りて来ました!

ほっとする山小屋の内部


1日を通して気温は大体20℃前後、湿度は98%。

雨だったこともあるのでしょうが、初心者や高所恐怖症の方にとってはそんなに楽なコースだとは思えません。

しかし場所によって様々な表情を見せてくれる、何度でも訪れたい素敵な山だと感じました。

玉原高原を歩く 鹿俣山〜尼ヶ禿山〜玉原湿原

とう



高麗・飯能の7月は暑かった…

これからの時期は、やはり低山は厳しそう…

ということで、標高1200m以上の近場山を物色。

更に今回は湿原を絡めたいと考えた。


第一候補は沼田市の玉原湿原と周辺散策。

第二候補は赤城にある覚満淵と、まだ登っていない黒檜山と地蔵岳を巡るコース。

天気予報の結果は大体同じだったので、今回は湿原として良く知られている玉原に決定。


7:20くらいに駐車場がある玉原湿原センターハウスに着くと、何とその瞬間から雨が降り始める。

予想では降らないはず、とアプリを見るとしれっと雨に変わっていた…。

低山では急に天候が変わる事などほぼ無いので、これが山の天気なのかと改めて実感する。


結構降っているのですぐには決断が出来ず、先々の天気を知りたくてアプリをいじるが、圏外の表示。


赤城に戻るか、このまま行くか…

一度携帯が繋がる所まで下り、予報をチェック。

赤城は降っていないっぽいが…

雨雲レーダーによると玉原の雨は10:00には止むらしい。

おそらく鹿俣山頂あたりで雨が止むので、その先は快適に歩けるだろうと玉原に決断。

レインウェアを着込んで8:23にスタートとなった。

(ここまでドキュメント風)


玉原湿原センターハウスに駐車

センターハウスはこの日閉まったままでした


今回のコース、まずは一番大変そうな鹿俣山に登り、その後ゲレンデを下りぶな平へ、体力が少し戻ったところで尼ヶ禿山に登り、最後に目玉の玉原湿原をゆったりと歩くという計画。



鹿俣山までの道はとても快適で、ゲレンデや沢、キャンプ場を横切ったりと、変化に富んでいてとても楽しいです!


ここから山道に入ります


確かに様々な鳥の声がしていました


木道を通ってブナの森へ


いきなり現れたクリンソウ!


雨の日は森の気配が一層濃密に感じられて良いです


しばらく沢沿いを歩きます


やがてたんばらスキーパークにぶつかるので…


トンネルを通って横断します


ちゃんとハイカーの事も考えてくれていて感心


ヨツバヒヨドリ

たんばらスキーパークに沢山咲いていました


こういう楽しげなロケーションが沢山ありました


再びゲレンデに出る 今回は横切って山道へ

たんばらスキーパークは、この時期ラベンダーパークとして営業中 お客さんが沢山歩いていました


今日1番嬉しかったのがピンクリボンの充実度

お陰で迷う事はありませんでした


ピンクリボンのところは

ワイヤーが外れるようになってます

ここから出て、道の反対側へ


舗装路の向かい側に入っていきます


キャンプ場が出現 トイレは施錠されていて使用不可


キャンプ場の敷地の先から鹿俣山方面へ向かいます


玉原高原のブナ林は日本海型との事


ピンクリボンだけで無く 表示も要所要所に完備



サワハコベ


今回のコースは全般的にブナと笹の組み合わせでした



緩やかな登りが終わるとゲレンデに出ます


まだ雨が降っていて、遠くの景色は霞みがち


またもや突っ切って山道へ





鹿俣山の山頂付近は、それなりに登りも急になり、道幅も狭くなりますが危険な所は特になし。



鹿俣山の山頂が近づくと、道幅が狭い所が出てきます



ここから右へ 鹿俣山最後の登り



10:13 鹿俣山山頂 遠くの景色は霞みがちながら…

雨雲レーダーの予想通り、遂に雨が止みました!



ここでレインウェアの上は脱ぎました。


最後の分岐まで戻る途中

身を屈めないと抜けられない場所は多数あり

(特に山頂付近)


尼ヶ禿山を目指して玉原湿原方面へ


尼ヶ禿山にかけての下りは、道幅も広く快適

何気にすごい有様のブナ




鹿俣山を降りると、リフト頂上の開けた場所に出るので、景色も気分も一気に開ける感じでイイ!

一面芝のゲレンデをしばらく下るシチュエーションも最高です。


雨も止み、山並みやダム湖が見えてくる



風も少し吹いていて爽やか

しばらくは下りを満喫するのだ


ゲレンデを下り、右奥の森に入っていくルート


磐梯山以来、ゲレンデを歩いてみたかった!

広ーい草原を歩くのは気持ち良いものです



ゲレンデを下りぶな平へと至る山道は、ブナに囲まれた爽やかな空間で、ぶな地蔵様をはじめ見どころも沢山あり。


マルバフユイチゴ


ぶな平は快適空間だった


その先、ぶな平から尼ヶ禿山へは、ゆっくりと登って行く感じで歩きやすかったです。

レインウェア山行での体力の消耗を考えると、ありがたい展開でした。


玉原ぶな平のシナノキ



ブナ地蔵様


ヤノウエノアカゴケ


長沢の三角点



今回のコースは所々舗装路を跨ぐが

ストレスは全然無かった


ブタナ


サギゴケ


突き当たりには閉鎖された隧道が



分岐を左へ


分岐を左へ 小さな沢が沢山流れている


ツルアリドオシ




遂に青空に! 


山頂手前 進むとすぐに左側の視界が開ける

凄い絶景だと思われるが、見ないようにして進む


素晴らしい絶景が広がる尼ヶ禿山(あまがはげやま)山頂

山頂直下の山が崩れて禿げたように見えることから名付けられたらしい



すっかり晴れた事もありますが、予想に反して鹿俣山より尼ヶ禿山の方が山頂からの景色は断然良く、高所恐怖症の私でも思わず見入ってしまう程の絶景でした。

ここで満を持してレインウェアのパンツとゲイターを脱いで身軽な状態に。一気に快適になりました。



好きなおかずは残しておくタイプの私。

最後は待望の玉原湿原に向かいます。

ブナの森歩きが快適だったので、最後舗装路に出た時は名残惜しいものがありましたが…。


この山域にはギンリョウソウが沢山ありました




急に開けた景色

奥に見えるのは東京大学国際セミナーハウス


開けた場所に未練を残しつつ

玉原湿原を目指して森に入る


踏み跡が分かりにくいが、ピンクリボンのおかげで

迷う事なく歩けます


素敵なブナの森とお別れ ここからは舗装路





玉原湖


道路挟んで反対側 魚の波紋が沢山確認できた


ヒオウギアヤメが群生していた


玉原自然環境センター 閉まっていた


自然環境センターの向かい側に玉原湿原の入り口



玉原湿原は小尾瀬とも呼ばれる群馬を代表する湿原の一つ。

木道がぐるっと一周していて、30分程で回ってこれます。

ここまでのブナの森は、時期的なものもあるかと思われますが植物は少な目。

苔やギンリョウソウが目立つくらいでしたが、湿原内には様々な珍しく植物や生き物の姿を確認することができました。

湿原を渡る風も爽やかで、ずっと歩いていたい気持ちになります。(いつか尾瀬にも行きたいなぁ)



ヒオウギアヤメのアップ 凄い形です


湿原で特に目立っていたのがオゼタイゲキ


よく見ると不思議な作り


ず〜っと憧れていた湿原の木道歩き


これがワタスゲなのね



所々に説明パネルがあるウッドデッキがある


湿原の周りをぐるっと回ります




湿原を控えめに彩るキンコウカ





ツルアジサイ?


湿原を出ると、ゴールのセンターハウスまでは舗装路となります。


ぶなのわきみず

湿原を出てセンターハウスに戻る途中にある

冷たくて最高に美味しかった!


気温は雨の時は20°前後、雨が上がってからは25°程度と至って快適でしたが、レインウェアを着た状態だとミレーのティフォン50000であっても湿気がこもって体力が地味に奪われました。

しかしながら終始楽しいと思える山行でした。

体力や精神的な事を考えると、今回のコースの組み立ては過去一に完成度が高かった気がする!

(逆回りだと辛かったと思う)

様々な季節で楽しめそうな、おすすめのコース。

私も秋に再訪する気満々です。


雨からスタートでしたが、こんな風に自分で決断し行動出来るようになったのはお気楽隊から学んだところが大きいです。

あーでも無い、こーでも無いと直前まで天気予報とにらめっこしながらのコース選び。

現場での臨機応変な決断。

これもまた山歩きの楽しみなのだと実感しました。


車で沼田市内に戻る途中にある強清水の滝